最近の工事は22年度補正の補助金受付された案件の工事、新築の配線工事、仕上げ工事に追われています。
建築Gではリフォームの現場監理、新築の設計、申請準備で追われていて、社内全体がバタバタ。
昨日はPV点検機材のプレゼンにメーカーさんに来ていただきました。
ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、ひだかやでは設置いただいたお客様へ定期点検を実施させていただいております。現在もっている機材だけでは、対応できないことも想定されるため、新しい点検機材のプレゼンをお願いしました。
一般的に太陽光発電システムは「メンテナンスフリー」といわれ、メンテナンスフリーとうたっているメーカーもある程。販売店ではいまだに「アフターサービスは不要」という売りっ放し状態か、「発電量を見に来ます」との見ただけでわかるんかという状態・・・。
確かに太陽電池セルそのものは稼働部分がないため、光が当りさえすればいつまでも発電するといわれています。しかし、セルで発電することと、それをシステム全体で100%利用できることとは別問題です。
太陽光発電システムは優れたものとは思いますが、所詮人間が作ったものである以上、100%のもではありません。そこには予期し得ない様々なトラブルも起こるでしょうし、実際、数は多くありませんが、起こっています。
発電量不足を招く原因の1つに、「ホットスポット現象」というものがあります。「ホットスポット」とは太陽電池の一部が発熱し、抵抗を持ってしまうのです。ハンダ不良などの製造上の不具合の場合など、理由は色々あります。落ち葉の付着などもホットスポット現象を引き起こす原因の1つです。何らかの物体によって太陽電池の一部が陰になってしまい、その状態が続くと陰になったセルが発熱するのです。少々陰になること自体はそれほど問題ではないのですが、その状態が引き起こす発熱があまりに長く常態化すると、将来的に熱がセルの破損を招き、発電量が低下します。
そもそも太陽電池には直列に繋がれた回路の一部が陰になると、そこが抵抗となって全体の発電量が落ちてしまう性質があります。それを避けるために、最近のモジュールにはバイパスダイオードという装置が入っています。この装置よって、どこかが陰になって発電量が落ちた時はその部分を回避して電流が流れるので、陰部分の影響が回路全体には及ばないようになっています。先ほど、少々陰になることは「それほど問題ではない」と述べたのも、このバイパスダイオードのおかげです。
ところが、このバイパスダイオードのために、長い間陰ができていることに気付かず、ホットスポット現象によって破損に至ってしまう場合もあるのです。
ホットスポットを検索する機材
ホットスポットはすぐに確認できるものではありませんので、設置後はやはりどの程度発電しているのかのデータの確認は必要だと思います。
点検により、異常が見つかれば、すぐに対応できますし、
そのままにしておいたら、わからないまま何年も放置することになります。つまり
思ったような発電の効果は得られなかったということになります。
PCの測定モジュール測定(日射量と発電量から演算)手前は多結晶、奥はCISモジュール
これからますます大事になっていくと思われる点検。設置をお考えの方はこの点もふまえて検討してください。決してすべてメンテナンスフリーではございません。
ひだかやは岡山県第1号のシャープ太陽光発電のサービス認定です。